関西弁の絵本の読み聞かせの難易度
こちらの絵本"どこいったん"です。
クマさんが自分の帽子を探して見つけるまでの簡単なお話なのですが、ジョン クラッセン原作の絵本を、絵本作家の長谷川義史さんが関西弁で翻訳をされている事で有名ですね。長谷川義史さんといえば、関西では"ちちんぷいぷい"に出ていらっしゃった事のある絵本作家さんと言えばピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この本、オール関西弁なので、関西弁ネイティブじゃない方には読み聞かせの難易度がなかなか高い様です。私にこの本を紹介してくれたのは関西出身では無い友人でした。彼女は
「私が読むとエセ関西弁になるからちょっとね…。」と 少し躊躇しながらも子供達に読み聞かせをしてくれたのですが、子供達には大ウケ!!ネイティブの大人には少し気持ち悪いかもしれないですが…。でも読み聞かせの対象は子供だし、よほどナニワ色の強いお子さんでなければ読み手がネイティブか否かは子供達にはあまり関係無い気がします。
お察しの通り、私は生まれも育ちも関西の完全ネイティブなので…
こんなトコロなんかは特に非常に感情を込めてナニワ色強く読める訳です。でもね、おばちゃんの読み聞かせは少々ガラが悪くなっちゃう( ̄∀ ̄)素が出ますよね。
で、最終的にはちゃんとオチがつくのですが…
←日本版
これが、原作の方はもう少しブラックなオチなんですよね〜。
←こちらが原作。
そう。きっと食べちゃってるよね( ̄▽ ̄;)
子供に読み聞かせるという意味で受け入れ難いという意見があるのも理解は出来ます。でも、私はこういうブラックなオチも面白いと思うし、コレを関西弁で翻訳されたという絶妙なセンスが大好き!
この原作のオチに接した時に思い出した事がありました。
学生の頃少しだけイギリスでホームステイをした事があるのですが、ある日のホストファザーとの会話
父「サワ、うさぎは好きかい?」
私「うん、好きよ♡」
父「明日うさぎが来るよ。」
私「楽しみー♪」
翌日、夕飯がうさぎ料理でした(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
美味しくいただきましたが…びっくりしたよね〜( ̄▽ ̄;)
この絵本のクマさんと、若かりし頃のホストファザーとの思い出がシンクロした私でした。
"どこいったん"すごーく簡単な英語なので原作の方も併せて読んでみると一層面白いですよ(๑・̑◡・̑๑)