さわの平凡な日常

普通の主婦の普通の日々をなんとなく。

もうアカンの?

80代も後半の義理の父ですが、一定の周期で


「俺はもうアカンと思う。」


って言います。そう、俺はもう死ぬんだ、と。結婚して初めて言われたのは私が一人で主人の実家に帰っていた時、上記の台詞プラス

「死ぬ前に言っておきたい事があるから週末にあいつ(主人)に帰って来る様に言ってくれるか?」

と、言われました。真剣に捉えた私はすぐさま主人に報告。

主人はお父さんの話を聞きにその週末実家に帰ったんですけどね、その返事は超冷静。というよりほぼ冷酷。

お父さん結構深刻そうやけど冷たいのね…。男の人ってこんなモノなのかしら(;ω;)なんて思っていたのですが、よくよく聞いてみると

「親父は20年くらい前から定期的に『もうアカン』って言って来るからね〜。」

とのこと。

えっ、そうなの( ̄▽ ̄;)?


確かに、その後も定期的にその周期は訪れる様で、その度に呼ばれます。

「俺はもう先が長くないから言っておきたい事がある。」

それはまるで、最期を迎える前に遺言を残すべく子や家臣を呼びつける殿様の様( ̄▽ ̄;)

しかし、言われる話の内容は毎回変わらず、何だったら20年前からほぼ更新されていないそうです。

お父さん、私達その度に車で1時間半かけて来てるんですよ(ㆀ˘・з・˘)

せめて新しい内容か、面白い小噺でも挟んでくださいな( ̄▽ ̄;)


ちょっと便が出ない→大腸の病気に違いない→大腸ガンに違いない!!

「自分の身体は自分が一番分かってる。俺はガンやと思う。もってあと3年やと見てる。」 

大真面目に言われるけどね…今から3年持てば何と90歳になれちゃうんですよ!お父さん♪

勿論、本人には言いませんよ。でも、ただの便秘だけでもこの調子だからせめて心の中でだけでも言わせてー!それともそういうギャグなの(。・ω・。)?

今じゃ私も馴れっこなので、この周期が来る度に主人と

「また死ぬ死ぬ詐欺だね〜」(´∀`*)

と、軽い気持ちで実家へ向かいます。


そりゃあ元気で生きていて欲しいし、もし亡くなる事になったとすれば悲しいです。でも、もう80代後半にもなれば何があったとしてもおかしくない。それは寿命だと私達は捉えられるし、何よりそれが不幸な事だとは思わないんですよね。

だからこそ今楽しく生きてね♡

って本気で思うんだけどなぁ(。・ω・。)


つい一週間前に実家に帰った時の事。体調が良くないから週明けにかかりつけの病院に行って紹介状を書いてもらう!とか何とか。

それで間違い無く入院の運びとなるから…

「最期を迎えるのに相応しい病院は、〇〇病院か△△病院かどっちやと思う?」

と大真面目に主人に尋ねていました。そして

「どの病院にどんな専門の先生がいるかも知らんし、大体その病状も分からへんから、それは主治医に聞いてな。」

と、又冷静な返事をしていた主人であります。


で、昨夜ちょっとした用事があって主人が実家に電話をかけたのですが、お父さん超元気に喋ってらしたそうです(´∀`*)

もう、入院云々に関してこちらから尋ねもしなければ、あちらから報告も無い状態。ま、元気に在宅という事は、入院していない、あるいはこの短期間で入院も退院もしたのかのどちらかですね(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎


私の曾祖母は、

「この子(私)が小学生になる頃には生きてないからなぁ。」

「この子が中学生になる頃には生きてないからなぁ。」

「この子が大学生…」

と言いながら99歳まで元気で、私が成人した後に亡くなりました。

個人的見解ですが、「もう死ぬ死ぬ」って言う人ほど、なかなかに長生きな気がします。何となく、会社を「もう辞める」って連発する人ほど辞めないのと同じ感じがします。

全然別件ですけどね〜(。・ω・。)