さわの平凡な日常

普通の主婦の普通の日々をなんとなく。

おっぱいの話

「おっぱいの話」というのは誰の為、何の為なのか、その内容次第で様々な方向に行き先を変えて道が広がるものですが、今回の行き先は授乳方面の「おっぱいの話」です。


断乳しようと思うんだけどなかなか上手くいかなくて…」

先日ママ友のそんな呟きを聞きました。

「2歳だしそろそろヤメようかな〜」と、少しずつ授乳回数を減らす方向で頑張って来たそうですが、母子共々


夜の添い乳がヤメられない(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)


らしい。

夜中に目が覚めたらおっぱいを求める子供。

夜中に目を覚ました子供を手っ取り早く落ち着かせる為におっぱいを差し出す母。

故になかなか抜け出せ無い。

よく聞く悪循環です。

「うんうん、夜中の添い乳をクリア出来たら『卒乳』やんなー!」

「日中はイケるし子供ももうそんなに必要じゃないやろうけど、きっと口寂しいんやろうなぁ〜」

と、共感するママ友達の姿はまるで

「お酒飲んでる時に我慢出来たら本物やんなー!」

「仕事中とか大丈夫なんやけどなぁ、お酒飲んでるとついつい口寂しくて〜」

なんて言う禁煙に挑戦中の愛煙家の様。

日々の食事をしっかりと摂れる様になり、栄養素としての「おっぱい」では無く、心の充足を得る嗜好品となった「おっぱい」はもはや「タバコ」と同じなの?考えてみれば「おっぱい」も「タバコ」も個人差はあれどヤメるのは皆んななかなか大変そうです(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)


かく言う私はというと、卒乳は一瞬で終わりました。いや、どちらかと言うと…


向こうから断られました(T_T)


どうやら我が子は長男も次男も二人ともあまり「おっぱい」が好きではなかった様子。特に長男(5歳)に至っては、4か月半頃から授乳しようとすると唸り、おっぱいを押し返し、怒りを露わにする様になりました。とても穏やかで手のかからない赤ちゃんだった長男の唯一の抵抗だったと言っても良いかもしれません。

「グズる赤ちゃんにおっぱいをあげると落ち着く」

という事はあっても、まさか

「おっぱいをあげようとするとグズる」

なんて事があるとは知らなかったΣ(-᷅_-᷄๑)


「何か嫌がられてんなぁ〜」

と思いつつも、4か月の赤ちゃんはおっぱい飲まなきゃ死にますからね、グイっと口におっぱいを押し込んで無理矢理授乳していました。そんな格闘を続けていた私と長男の様子を見かねた母にある日

「離乳食あげてみたら?」

と言われました。色々な資料で"離乳食は5か月になったら少しずつ始めてみましょう"という記載を見て知識を得て来た私。真面目な私は

「いや、まだ4か月やし…」

と思いながらも、恐る恐る10倍がゆをスプーンに乗せて長男の口元に近付けると、


パクッ!


普通に食べました( ̄▽ ̄;)

そして二匙目もよこしなさい!と言わんばかりに口を開き、スプーンを持った私の手を掴み口へ運ぶ4か月の長男。役所からもらった資料には"数日様子を見ながらひと匙ずつ増やしましょう"的な事が書かれている。

「量を増やすのは少しずつしなきゃ!」

と焦る生真面目な私をよそに「もっと、もっとくれー!!」と、ベビーチェアをバンバン叩いて催促して来る4か月の赤ちゃん。

まだ満足に座る事も出来ないのに凄い勢いで食べ物を要求する様子はもう…


小皇帝だな( ̄▽ ̄;)


そして数日後には小さなタッパに満タンのお粥を平らげる様になりました。その後も長男の食欲は留まるところを知らず、10か月になる頃にはもう普通に3食しっかり少食のOLさんくらいの量を食べていました。相変わらずおっぱいは無理矢理飲ませていたものの、毎回おっぱいを叩いて嫌がり怒りながら飲んでいたので

「そんなに嫌ならヤメちゃいますよ(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)」

と、こちらから授乳のお誘いをするのを辞めてみました。そうするとその後長男の方から求めて来る事も無く、あっさりとサヨナラされた私のおっぱい。

卒乳というより卒業を待たずに中退した様な長男なのでした。


常々、人の成長というのは自分の想像より遥かに個人差のある出来事だなぁと感じるのですが、だからこそ次男が生まれてからは「二人目はどんな感じかな♪」と楽しみにしていました。それが事もあろうに次男も"おっぱい<ご飯"な赤ちゃんでして…結局長男と同じ様な道を辿っておっぱいは早々に中退してしまいました。

そう、私の子育てにおける離乳食→卒乳、この辺りの流れはとっても楽だったんです。

ただね、まさかこんなにおっぱいが嫌がられるとはねぇ( ̄▽ ̄;)

しかも、二人揃って。


も、もしかして…

私のおっぱいって不味いの?!


そう思って何度も味見をしたものです( ̄▽ ̄;)


自分のおっぱいを搾って舐めてみる。

うん、薄甘い♡

多分不味くは無いよね?!


てね。でも、他の人のおっぱいを味見した事が無いし正解の味って何なのか分からない。かと言って、授乳してる人に「ちょっと一口おっぱい貰えますか?」なんて気持ち悪い事言え無いしなぁ(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)と、あの頃はモヤモヤしました。

それが授乳も完全に終わってしばらくしたある時、星野源さんの何だったかの著書の中で

「ある程度の年齢まで母乳の味を覚えていた」

という様な記述を見つけました。


何と!!

何と奇特な方がいたものか(´⊙ω⊙`)!


もし私が「私のおっぱい不味いかも説」と戦っていた頃にこの本を読んでいたなら、本気で

「よかったら私のおっぱい飲んでみてもらえませんか?」

なんて気持ちの悪いファンレターを書いてしまっていたかもしれません( ̄▽ ̄;)

そんな依頼をしていても恐ろしい話ですが、万が一その依頼が受け入れられていてもそれはそれでかなり恐い話なので、「あの本を読んだのがおっぱいが出なくなってからで良かったなぁ〜」と一安心したのでした。


長々と書いて何が言いたかったかと言うと、

やっぱり、おっぱいも千差万別ですよね♡という事。授乳も卒乳もアレコレ色々な情報の溢れる昨今ですが、「こんなにおっぱいの支持率の低い人も居たんだね〜」と、聞き流してもらえれば幸いです。