さわの平凡な日常

普通の主婦の普通の日々をなんとなく。

マリアージュ

"香りの幅"

ここ十数年前ほどでグッと広がった気がしませんか?!発端となったのはきっと海外からやって来た洗濯用柔軟剤。あの黒船が上陸して以来、この国ではかつて無い勢いで人々の衣服から何かしらの香りが漂う様になりました。軽く戻って昭和の時代にはおじさんの洋服から良い香りが漂うなんて事は想像出来なかったのでは?おじさんから漂う匂いというと、加齢臭はさておき、オッシャレーなおじ様の香水とか、ヘアトニックとか、あ、忘れちゃいけない仁丹の匂いとか、まあそんなところでしたよね。それが今やおじさんでもふんわりと良い香りが漂う。『香害』なんていう弊害もある様ですしこれが一概に良い事と言い切れないですが、柔軟剤だけで無く防臭・芳香の類の種類が増え世に広まって定着している現象である事は間違い無いありません。


そんな世間の流れとは裏腹に我が家では柔軟剤を使っていません。

匂い云々では無く洗濯物がパリっと仕上がるのが好きだから♡

特にタオル!柔軟剤を使わない方が吸水性の高いので気持ちが良い╰(*´︶`*)╯♡

ただそれだけです。あ、洗濯機の柔軟剤を入れる場所が柔軟剤でドロドロになると洗うのが大変だからその点でもひと手間省けて楽ちんです。


さて、少し前に次男(4歳)が

「お友達みたいに良い匂いのするお洋服が着たい。」

なんて言い出しました。

いやぁ〜柔軟剤の匂いこそしないけど、ウチの洗剤だってそれなりに匂いはしてるんだよー!でも匂いって正直大人でも難しいですよね。他人の家の匂いは分かるけど自分の家の匂いはよく分からない。体臭や口臭然り、自分の匂いというのはどうにも分かりにくいものです。なんだかんだで次男の要求はスルーしていたのですが、先日洗面所のストックを整理していた時に柔軟剤入り洗剤のジェルボールを発見しました。旅行の時の洗濯用に少しだけ買っていたジェルボールの残り。ジェルボールって持ち運びに便利なんですよね。だから旅行の時はジェルボール。何故だか柔軟剤入りだったのでコレを使ってみる事にしました。

柔軟剤入りジェルボールを洗濯機に入れて洗濯スタート!!

洗濯が終わるまでの間に夕飯のスープの支度をしようとキッチンへ向かいました。お野菜を切ってコンソメで炊く。

グツグツ…グツグツ…

うーん、美味しそうな良い香りだ╰(*´︶`*)╯♡

その時、

『ピンポーン♪』

インターホンが鳴りました。宅配便だワ。

はいはーい、キッチンを出て洗面所の横を通って玄関へと移動する。割と標準的なマンションの間取りな我が家。当然、キッチンと洗面所までの距離はめちゃくちゃ短いです。廊下の距離にして扉と扉の間は1mちょっと。このコンパクトさがマンションの良い所でもあります。

しかし、

コンソメスープの香りの立ち込めるキッチンを出た瞬間、洗面所から漂う柔軟剤の香り。

この短いマンションの廊下を通過する間にコンソメスープと柔軟剤の匂いが途切れる間も無く嗅覚に襲い掛かる!!これがすごいマリアージュ


うぇっっっ…

(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


二つの異なる匂いのパンチに玄関に到達する頃には吐きそうになる。

宅配を受け取ってキッチンに戻る。今度は逆パターン。濃厚な柔軟剤の香りの後にコンソメスープの香り。やっぱりすごいマリアージュ


うぇっっっ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)


柔軟剤の香りもコンソメスープの香りもどちらも個別に嗅げば種類は違えど良い香りです。でもほぼ同時に嗅ぐと、種類の違いが災いしてめちゃくちゃ気持ち悪い(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

例えるなら至近距離で芳香剤を嗅ぎながらお味噌汁を飲んだ様な感じ。やった事無いですけどね。でも多分気持ち悪さといえばそんなレベルです。こんなマリアージュ、こんな結婚は決して賛成出来ないぞ!!この結婚、許しません!!

おばちゃんは断固として反対よ!!


もちろん柔軟剤にもコンソメスープにも罪はありませんが、しばらく柔軟剤入りジェルボールを使う気にも、コンソメスープを作る気にもなれそうにありません。

嗚呼、匂いの記憶って怖いなあー(−_−;)