さわの平凡な日常

普通の主婦の普通の日々をなんとなく。

ベンツのルール

私の住んでいる場所は都会では無いけどど田舎でも無い、言うならば"田舎寄りの町"そんな場所です。

そんな我が町にも幹線道路があるのですが、大体隣町へ行く時はその道を通ります。幹線道路とは言え片側1車線のその道は、それなりの交通量ではありますがそれ程混雑する事も無く使いやすいので私もよく利用しています。ただね、たまーに驚くほど流れていない時があるんですよ。全く動かない訳じゃないけどちょっと動いては止まる感じ。

ノロノロノロノロノロノロ


あれー

どうした?!動かへんなーー( ̄∀ ̄)


って具合。

大きな国道だとこういう場合は前方に道路清掃のトラックが作業してたりするものですが、まさかそんな大きな道じゃない。

何だー?

どうしたー?

んーー?

と、ロバートのひろしのツッコミみたいな気分で少しずつ渋滞のゴールに近づいて行く。ノロノロノロノロ…。何台か前の車が何かを追い越すとスピードを上げて走って行くのが見えて来た。あー、そろそろ抜けるな…

次は私…

前の車がパッと何かを追い越した瞬間見えたモノ

それは




電動カート(シニアカー)で車道を悠々と走るおばあちゃん( ̄▽ ̄;)




ぎゃあっ∑(゚Д゚)!!

おばあちゃーーん!!

危ないよ!

てか、怖いよ(´༎ຶོρ༎ຶོ`)!!


という事があります。最初はすんごい驚きました。予想外のモノが道路にあるとびっくりするでしょ?その感覚でした。でもこのおばあちゃん、たまーに遭遇するんですよ。多分病院に行くルートなんだろうなー。だから同じ様にこの幹線道路が微妙に混んでるいる時は結構な割合でこのおばあちゃんのお通りなのです。

おばあちゃんには歩道を走ってもらいたいけれど、こちらにも少し問題があります。この幹線道路、片側1車線の道路の両脇に歩道はありますがこれがかなり細い。何とか電動カートが通れるくらいの幅はある様に思いますが、電柱や壁の具合で場所によってはかなりのドラテクを要する感じがします。そして周囲のお店の駐車場の出入り口やら何やらでちょっとした道路の継ぎ目やアップダウンも多いです。何より前方から電動カートがやって来たとしたら、簡単に離合は出来ません。うーん、確かにここの歩道は走りにくい。


だから、車道を走っちゃおう٩( ᐛ )و


てか?!いや、それもちょっと乱暴だよね〜。「走りにくい」だけで決して走れないって事では無いのです。それに電動カートは歩行者扱いなので基本的にはやっぱり歩道を運行する乗り物なんですよね。でも歩道だけ!となると歩道の幅という物理的な問題もあるし、かと言って車道を走るのはものすごく危険。色々あるけど高齢化社会に色んな整備が追いつかない以上、我々はお殿様のお通りを待つ様におばあちゃんのお通りも"思いやり"で乗り切るしか無いのでしょう。

アメリカで流行っているLimeみたいな電動キックボードなんかが我が町に上陸した日には我が町の歩道は大渋滞で車どころの騒ぎじゃ無くなるかもしれません。その前に、Limeって都会のモノだからこんな片田舎にはやって来ないのかな〜。


さてさて、そんな電動カートを私の義理の父も愛用しています。父の弟や友人からは愛情を込めて『ベンツ』と呼ばれる義父の愛車。運転免許を返納して以来、愛車のベンツで病院へ買い物へと走り回っている父。そんな父が先日ちょっとした体調不良で入院しました。そして体調が落ち着いた父から電話がかかって来ました。ベンツで病院まで行ったもののそのまま大きな病院に搬送されて入院する運びとなったので、ベンツがいつもの病院に乗り捨てられているので引き取りに行って欲しいという依頼。確かにそれは引き取りに行かなければ!

週末に主人の実家へ帰り、親戚の軽トラを借りてベンツの引き取りに行きました。父の指定の病院へ行くと…

ありました。ベンツ!

小さな駐輪場にデテーーン!と停まっている。

田舎だからきっと基本的に皆んなが車移動なので駐輪場が小さい…。そしてその半分くらいのスペースを使ってVIPにベンツが放置…。ほとんど自転車置けへんやん。


どうかこの数日間、病院に来る人が自転車で来ていませんように☆


はっ∑(゚Д゚)

もう一台、二台ベンツが来てたとしたら…


駐輪場の整備も急務なのか…。


きっと高齢ドライバーで車からベンツに乗り換える方はこれからも増えるのでしょうね。という事は「ベンツは増える一方だろう」と予想すると、走る所も置く所も更にルールの整備も必要なんでしょうね。

この国はオサレにLimeなんて言ってる場合じゃないのかもしれない(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)